2013年2月6日(水)
大気汚染 中国6億人に影響
国土の4分の1に拡大
【北京=小林拓也】中国で1月に発生した大気汚染が中国の人口の半分近くの6億人に影響していることがわかりました。周生賢環境保護相が1月24日の全国環境保護工作会議で言及。4日、中国環境保護省のホームページに発言の全文が掲載されました。
周環境保護相は、1月に発生した有害物質を含んだ濃霧が、北京や天津など17の省・市・自治区で発生し、国土の4分の1という広い範囲に及び、6億人が影響を受けたと明らかにしました。
また周氏は、中国の約70%の都市が国の環境基準に達していないと指摘。自動車が毎年1500万台ずつ増える中で、自動車からの排ガスが増加する傾向にあると危機感を示しました。
そのうえで、ぜんそくや気管支炎などを引き起こす微小粒子物質「PM2・5」の濃度を、2015年までに5%引き下げる目標の達成を強調。今年から113の都市で開始されるPM2・5の観測網を徐々に広げ、2016年からは全国で実施すると述べました。