2013年2月16日(土)
国産大豆 原発被害も
トラスト運動が全国集会
|
米国から遺伝子組み換え(GM)大豆の輸入が始まったときに国産大豆を守ろうと始まった「大豆畑トラスト運動」。第15回全国集会が15日、東京都内で開かれ、全国各地の消費者や生産者など100人が参加しました。主催は、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン。
「大豆畑トラスト」は、消費者が出資し、生産者に大豆を作ってもらい、収穫した大豆やみそなど加工品を受け取る仕組みです。
集会では各地の生産者が活動を報告しました。「地大豆の『福鉄砲』は消費者に支えられ、高齢者の生産の励みになっている」(岐阜)「枝豆交流会などで消費者と交流している。放射能分析も行っているが風評被害もある。原発ゼロの運動にも取り組んでいる」(茨城)「27年前から行っているが一昨年からやっと学校給食で地場産大豆を使うようになった」(千葉)などと話しました。
日本の大豆の自給率はわずか7%です。同キャンペーン代表の天笠啓佑さんは、米国の食糧戦略と深く結びついたGM作物の現状を述べました。
山形県・庄内地方の在来作物を追ったドキュメンタリー映画「よみがえりのレシピ」の監督、渡辺智史さんが講演。藤沢カブや、だだちゃ豆など地方に伝わる野菜の種を守る農家の思いを紹介しながら、「在来作物は懐かしくて新しい存在。日本人の味覚や感性を培っていく上で大切なのではないか」と語りました。