2013年3月2日(土)
核兵器廃絶誓う
3・1ビキニデーで墓参行進
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南太平洋マーシャル諸島・ビキニ環礁で米国の水爆実験によって静岡県焼津市の漁船「第五福竜丸」が被災して59年となる1日、同市で核兵器廃絶を誓う献花墓参行進が行われました。主催は、被災59年3・1ビキニデー静岡県実行委員会と日本宗教者平和協議会です。
海外代表と全国から参加した1500人は、暖かな春の日差しのなか、「原水爆の被害者は私を最後にしてほしい」との言葉を残して亡くなった同船元無線長の久保山愛吉さんの墓がある弘徳院まで行進しました。
久保山さんの遺影を掲げた大学生の男性(19)は、「地元県民として焼津市の悲しい歴史を忘れないようにしたい」という思いで歩きました。
福島県郡山市から初参加した男性(35)は、ロンゲラップ島民支援代表団として、この2月にビキニ水爆実験で甚大な被害をうけたマーシャル諸島を訪問しました。「水爆で59年たっても故郷に帰れないロンゲラップ島民と東京電力福島第1原発事故の放射能汚染で避難している県民と重なります。核兵器も、原発もなくしたい」と語りました。
宗平協主催の墓前祭では、松永芳信・弘徳院住職による法話ののち、各団体の代表が核兵器廃絶に向けた誓いを表明しました。