2013年3月13日(水)
TPPに断固反対しスクラム組みたたかう
緊急全国集会 志位委員長のあいさつ
12日に開かれた「国益を守れないTPP交渉参加断固反対緊急全国集会」で、日本共産党の志位和夫委員長がおこなったあいさつは次のとおりです。
みなさん、こんにちは(「こんにちは」「共産党がんばれ」の声)。私は、日本共産党を代表して、TPP断固反対の立場から、熱い連帯のごあいさつを送ります。(「よーし」の声、拍手)
聖域なき関税撤廃を誓約させられたのが日米共同声明の正体
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安倍首相は、日米首脳会談で、「聖域なき関税撤廃が前提でないことが明確になった」として、TPP交渉参加に突き進もうとしています。しかし、率直にいいますが、これは国民を欺くものといわなければなりません。(「そうだ」の声、拍手)
なぜなら日米首脳会談で発表された日米共同声明には、「『TPPのアウトライン』に示された…高い水準の協定を達成」すると明記されているからであります。
「TPPのアウトライン」には何と書いてあるか。関税と非関税障壁の撤廃がTPPの原則だとはっきり書いてあるではありませんか。
「高い水準の協定」とは何か。外務省の報告書によれば、これまで「聖域」とされてきた農林水産品――コメ、小麦、砂糖、乳製品、牛肉、豚肉、水産物など940品目について、関税撤廃を求められることだとされています。
結局、「聖域なき関税撤廃が前提でないことが明確になった」どころか、聖域なき関税撤廃をアメリカに誓約してきたのが日米共同声明の正体ではありませんか。(「そうだ」の声)
みなさんのパンフレットには、「共同声明は、TPPの特徴である『聖域なき関税撤廃』を前提にしたものとしか理解できない」と書いてありますが、私もそうとしか理解できませんし、だれでもそうとしか理解できないと私は考えるものであります。(「そうだ」の声、拍手)
国民皆保険や食の安全などでも、国益を守ることはできない
国民皆保険や食の安全など、自民党が総選挙で掲げた「関税」以外の5項目の公約はどうなったのか。
私は、国会で、「日米首脳会談で首相が一方的に説明しただけではないか。オバマ大統領から5項目を保証する発言があったのか否か」とただしました。しかし首相の答弁は、「大統領とのやりとりを明らかにすることは差し控えたい」というものでした。何の保証もないのであります。
総選挙での国民への約束を守り、TPP交渉参加を断念せよ
自民党の総選挙公約は、「聖域なき関税撤廃が前提の場合にはTPP交渉に反対する」「関税以外の5項目でも日本の国益を守る」というものだったはずです。
総選挙で当選した自民党議員295人のうち、私たちが調査したところ、7割、205人が選挙公約でTPP反対を表明しています。
安倍首相と自民党に私はいいたい。総選挙での国民への公約を守り、いまからでもTPP交渉参加を断念すべきです。(「そうだ」の声、大きな拍手)
農業、医療、食の安全、国民生活を土台から壊し、経済主権をアメリカに売り渡すTPP参加に断固反対し、みなさんとともにスクラムを組んで最後までがんばりぬく決意を申し上げて、私のあいさつとします。ともにがんばりましょう。(「よーし」の声、大きな拍手)