2013年3月29日(金)
交渉前も 交渉中も 交渉後も
TPP 情報公開されず
衆院予算委 宮本氏追及
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環太平洋連携協定(TPP)にかかわる情報が交渉前も、交渉中も、交渉後も、国民にはいっさい秘密にされたまま参加させられることが28日の衆院予算委員会で、明らかになりました。追及した日本共産党の宮本岳志議員は「国民置き去りの秘密交渉そのものだ」として、交渉をやめるよう求めました。
宮本氏は、日本の交渉参加にむけて行われている日米事前協議で、米側が提起している関税・非関税措置の項目や内容を明らかにするよう追及。「日米共同声明に明記された『自動車と保険』以外にあるのか」「米側の『外国貿易障壁報告書』や『USTR(米通商代表部)募集のパブリックコメント』で指摘している事項ではないのか」と具体的にただしました。
しかし、安倍晋三首相は「交渉中なので申し上げることは控える」としていっさい明らかにしませんでした。
宮本氏が、「どの段階で明らかにするのか」と求めても、安倍首相は「米国政府は議会の承認を得るために、説明をしなければならない。その際、公になることがある」としか答えませんでした。
宮本氏がTPPの「条文テキスト」や関税などの取り決めを定めた「譲許表」をいつ公開するかとただしても、岸田文雄外相は「参加国の合意を得たものはできるかぎり情報を公開する」と述べるにとどまりました。
宮本氏は、交渉後についても、ニュージーランドの首席交渉官が協定発効後4年間は交渉文書を秘匿する合意があると明らかにしているとして、「交渉前、交渉中、交渉後も国民は何も知らされない」とのべ、秘密交渉をやめるよう求めました。