2013年4月14日(日)
6カ国合意 実施を
朝鮮半島非核化 米韓が共同声明
【ワシントン=山崎伸治】米国務省は12日、米国が韓国防衛の意志を改めて表明し、両国が朝鮮半島の非核化と2005年の6カ国協議「共同声明」の実施を目指すとした米韓政府の共同声明を発表しました。ケリー米国務長官の韓国訪問を受けたものです。
声明は米韓同盟が「アジア太平洋地域の安全と安定に不可欠」だと指摘。北朝鮮による挑発を受け、「米国は韓国を防衛するとの意志を再確認する」としています。
米国には「自国と同盟諸国を守る用意も能力もある」とし、米韓両国は「安全保障の強化のため、軍事・外交両面で慎重な手段をとる」と表明。朝鮮半島の非核化を引き続き追求するとともに、米国は韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が掲げる朝鮮半島の「信頼醸成プロセス」方針を歓迎するとしています。
北朝鮮に対し、国際的責務を果たさなければいっそうの孤立に直面すると警告。北朝鮮がそれを果たせば、核開発放棄の見返りに同国への経済支援などを確認した05年9月の6カ国協議「共同声明」を実施するとの意志を表明しています。
6カ国協議「共同声明」 米国、北朝鮮、中国、韓国、ロシア、日本で構成する6カ国協議で2005年9月に合意された共同声明は、「平和的な方法による朝鮮半島の非核化」を確認し、「北朝鮮は、すべての核兵器および既存の核計画を放棄すること」を約束。日朝、米朝の国交正常化や北東アジアの永続的平和のための努力などが盛り込まれました。さらに6者は「エネルギー、貿易および投資の分野における経済面の協力」を2国間または多数国間で推進することを約束しました。