2013年4月20日(土)
諫早開門一日も早く
赤嶺氏 政府試算検証求める
衆院予算委分科会
日本共産党の赤嶺政賢議員は12日の衆院予算委員会分科会で、諫早湾干拓事業(長崎県諫早市)の潮受け堤防開門を取り上げ、福岡高裁判決の原告弁護団(勝訴側)が求める10月開門を受け止め、一日も早く開門するよう迫りました。
赤嶺氏は、国・県の方針に従ってきた地元漁協組合長が「道理に合わない」と開門を求め、弁護団も「組合員が減り、自殺者も相次いでいる」と告発していることにふれ、早期開門を要求。林芳正農水相は「漁業被害が生じないよう万全を期す」とする一方、「(水源確保)工事に時間がかかる」と述べました。
赤嶺氏は、中央干拓地の10月の農業用水を11〜12月の6〜28倍も必要だと農水省が試算していることをあげ、畑作地域でこれだけの水量が必要なのかと追及しました。実重重実農村振興局長が「大部分は露地野菜だ」と答えたため、赤嶺氏は露地野菜でこれだけの水量が必要か検証すべきだと指摘。2002年の短期開門調査時には潮遊池の活用や応急的確保を同省が表明していたことをあげ、あらゆる手だてを尽くすよう求めました。
さらに赤嶺氏は、農家や漁民に不安を与えないよう国がパンフレットをつくって開門方法を説明し、長崎県側の理解を得る努力を早く進めるべきだと強調しました。実重局長は「速やかに作成し、理解を得るよう努めていきたい」と答えました。