2013年4月27日(土)
イカ休漁
アベノミクスで燃油高騰
漁業者に緊急対策を
山下議員要求 農水相「対応検討」
日本共産党の山下芳生議員は26日の参院予算委員会で、「アベノミクス」による急速な円安が燃油高騰を招き、漁業者の経営を直撃している問題を取り上げ、「漁業経営を存続させるために緊急対策を検討せよ」と迫りました。
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山下氏は、全国漁業協同組合連合会(全漁連)が円安による燃油高騰で出漁しても赤字になると訴え、小型イカ釣り漁船(約4000隻)が全国一斉休漁に入ったことを指摘。「家族単位など零細な漁業者が多く、いまが最盛期のイカ釣り業者が漁を休むのはよっぽどのことだ」と政府の認識をただしました。林芳正農水相は「(燃油高騰が)漁業経営に与える影響を緩和していく」と答えました。
山下氏は、燃油が4月に9万6600円(1キロリットル当たり)となり4年前より3万7千円も高騰していることを指摘。漁業経営セーフティーネット構築事業の補てん(1万4千円)では間に合わないとして、緊急対策を講じるよう迫りました。
林芳正農水相は「特別な対応を検討している」と答弁。山下氏が漁業の将来を担う若年者の離業も深刻だとして「日本の食料を守るうえでも早急な対策が必要だ」と強調すると、林農水相は「早急に(対策を)検討する」と答えました。
山下氏は「国策による円安で燃油は高騰していると自覚すべきだ」と指摘。「アベノミクス」によって急激な円安がつくり出され、漁民が廃業にまで追い込まれることは許されないと述べました。