2013年5月8日(水)
福井 憲法作品が原状復帰
撤去求めた管理会社、作者らに謝罪
|
福井市内の「ピースアート展」で、取り外しさせられた憲法条文の作品が6日、青年らの抗議によって原状復帰し、8日まで展示延長となりました。
会場(アオッサ1階共有スペース)の管理会社が「政治的だ」として撤去を求めたため、交渉の末に資料として机に並べられていたものです。
作者のシンガー・ソングライター・河合良信さん(31)と支援者ら約30人が6日、管理会社の統括責任者と面会し、原状復帰を強く要請。日本共産党の山田かずお参院選挙区予定候補も参加しました。
ネット上でも問題になり、管理会社には抗議の電話が寄せられていました。
統括責任者の男性は、憲法の表現の自由に「抵触した」とし、「撤去してほしいと申し上げたのは間違いでした。すみません」と謝罪し、謝罪文を主催者に提出することも約束しました。
原状復帰した作品は、戦争放棄や基本的人権、改憲手続きなどが定められた憲法の第9条、25条、96条など13の条文を8枚の半紙に絵の具などで書いたものと、前文を活字印刷したものの計9枚。
アオッサは公共施設と商業施設を一体化した再開発ビル。1〜3階部分は、民間でつくる組合が管理会社に運営委託しています。