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2013年5月23日(木)

農業所得 3483億円減

TPP試算 地域への影響明らかに

富山、米だけで4分の1喪失

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 環太平洋連携協定(TPP)の影響に関する試算を発表した22日の記者会見で、大学教員TPP影響試算作業チームの関耕平(せき・こうへい)島根大学准教授と三好ゆう桜美林大学専任講師は、地域別・作物別に試算した農業所得への影響を発表しました。それによると、農業所得は全国で3483億円減少します。


 試算は、資料の制約のために、米、小麦、大麦、牛乳乳製品、牛肉、豚、鶏肉、鶏卵の8品目のみが対象となりました。TPPで関税が撤廃された場合、8品目の合計で、全国の農業産出額が2兆832億円減(24・6%減)、農業所得が3483億円減(11・9%減)となります。

 農産物には地域的特性があるため、この試算によって、TPPによる地域への影響が具体的に表れました。

 北海道は、資料の制約のために主要作物のテンサイとバレイショが除かれていますが、8品目合計で、農業産出額が3329億円減(32・9%減)、農業所得が559億円減(15・6%減)となります。

 富山県は、米だけで、農業産出額が230億円減(35・1%減)、農業所得が57億円(26・3%減)となります。また、鹿児島県は、畜産だけで、農業産出額が987億円減(24・3%減)、農業所得が119億円(10・4%減)となります。

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