2013年6月1日(土)
おいしいお豆腐なくなっちゃう
原料高・円安 ダブルパンチ
業界が全国組織
豆腐業界の全国組織である一般財団法人全国豆腐連合会(全豆連)が31日に結成され、発足祝賀会を東京・上野で開き、全国から約200人が参加しました。原料となる北米産大豆の価格が高止まりしているうえに昨年末からの円安で豆腐業界はダブルパンチに。このままでは業界の存続が危ういと「業界緊急アピール」を採択しました。
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全豆連によると、輸入大豆価格の指標となる米国の大豆先物相場は昨年9月に最高値を付けた後、いったん下落しました。しかし、昨年末以降の急激な円安で、今年の大豆の仕入れ価格は前年比2割以上も上昇しています。
近畿豆腐油揚販売協議会の八陣康夫会長は「豆腐は日本の伝統食品。このままでは後継者難に拍車がかかり、おいしい豆腐がなくなってしまう」と危機感を訴え。日本豆腐協会の中野高雄会長は「スーパーなどの低価格競争で赤字を余儀なくされている。適正価格を消費者にも知ってほしい」と発言しました。
全国に豆腐の製造販売業者は約1万で、全豆連には約3000が参加します。同監事の相原茂吉さんは「急激な円安で大変なことになっている。こんな状態では景気も回復しない。政府にも訴えていきたい」とさらに行動するといいます。
埼玉県久喜市から参加した豆腐店主(56)は「原料の大豆の値上がりはまだ1割弱ぐらいだが、電気もパックも油も値上がり。アベノミクス効果なんてないね」と話していました。