2013年6月2日(日)
低温・霜リンゴ打撃 長野・安曇野市
井上参院議員「国支援働きかける」
開花直前「減収分どうしたら…」
日本共産党の井上さとし参院議員は1日、長野県安曇野(あづみの)市で4〜5月に発生した低温・凍霜によって農作物の被害を受けた農家を訪ね実情を聞きました。
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JAあづみによると、減収・品質低下など被害額(見込み)は、リンゴ(つがる・ふじ)が約5億3500万円、ナシが約6800万円など総額約6億9300万円にものぼります。
JAあづみ果実課の石曽根光徳さんは「4月22〜23日はマイナス7〜8度にも下がった。リンゴの開花直前だったため、被害は最大だった」と井上氏らに説明しました。
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さらに来年の収穫のために、今年の収穫は見込めなくても樹木の手入れ作業は通常通りおこなうため経費がかさむと話しました。
1・9ヘクタールのリンゴ農家の男性は「主力のふじの被害がひどい。通常、収穫の半分が経費となる。減収分の資金をどこからか見つけないといけない。年末年始は支払いまでに共済が下りるようにしてほしい」と要望しました。
リンゴ農家の後継者の男性(36)は1ヘクタールにふじ、つがる、シナノスイートなどの品種を栽培しています。「品質が落ちて、1個10円以下の品物にしかならない」と実情を語りました。
井上氏は「農作物への被害が来年の収穫まで影響を与えるという。農家の苦労にむくいるためにも県・市と一体になって国が支援できるよう働きかけていきたい」と話しました。
調査には両角友成県議、松沢好哲、下里喜代一、猪狩久美子各市議、井出勝正市議予定候補が同行しました。