2013年6月14日(金)
TPP説明会公開を
参院農水委 紙議員が求める
日本共産党の紙智子参院議員は13日の参院農林水産委員会で、17日に政府が予定している環太平洋連携協定(TPP)交渉に関する業界団体への説明会が非公開で行われる問題をとりあげ、公開し情報提供するよう求めました。
紙氏は、国民向けの説明会がなくパブリックコメント(意見募集)の予定もないことをあげ、「徹底して国民に説明する機会、意見をやりとりできる場所を設けるべきだ」と強調しました。林芳正農水相は「大事なことだ。TPP政府対策本部で情報提供の観点からしっかりと検討していきたい」とのべました。
紙氏は、自主的な総合衛生管理ができることを承認する制度のハサップ(HACCP)が売り上げ向上のためのPRに利用されている問題にふれ、「食品衛生基準をきちんと守るかどうかが重要だ」と指摘。「中小企業にハサップ導入を押しつけるのではなく、企業が必要と判断したときに支援するスタンスを保つべきだ」と述べました。林農水相は「ハサップをとることが目的にならないよう、自主的な取り組みを促していく」と答えました。
委員会は、中小事業者への導入支援策を拡大するハサップ法案を、日本共産党など賛成多数で可決。みんなの党は反対しました。