2013年6月21日(金)
TPP交渉脱退求める 道漁連会議で決定
紙氏が出席
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北海道漁業協同組合連合会は20日、札幌市で第51回組合長会議を開きました。北海道の漁業・漁村を守るために、さらなる燃油対策の強化・拡充をはじめ、実効ある水産対策を求めるとともに、環太平洋連携協定(TPP)交渉からの脱退を求めて強力に運動を進めていくことなどを決めました。
桜庭武弘会長はあいさつで、「TPPへの参加は、道内漁業者に大打撃を与え、漁村崩壊につながりかねない。今後とも断固反対し、交渉次第では即時脱退も強く要求していく」とのべました。
各党の国会議員が来賓として出席。日本共産党からは紙智子参院議員が出席し、祝辞をのべました。
紙氏は、13日の参院農林水産委員会で政府の燃油高騰対策として、特別対策の発動ライン(燃油価格で1キロリットルあたり9万5千円)が高すぎるため実態にあっていないと指摘したことを紹介。
TPPをめぐって、政府・自民党が「守る」という「重要5品目」に水産物は入っていないとのべ「水産物の関税品目は300以上。関税がゼロになれば漁業経営、地域経済が立ち行かなくなる。TPPから即時撤退すべきだ」とのべました。
TPPについて、自民党の武部新衆院議員は「政府が間違った方向に行かないよう交渉にとりくむ」、民主党の小川勝也参院議員は同党政権が参加を進めてきたことは棚に上げて「反対」とのべ、公明党の横山信一参院議員は触れませんでした。