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2013年6月22日(土)

核対抗戦力は維持

削減提案受け 米が運用新指針

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 【ワシントン=山崎伸治】米政府は、核兵器削減の新提案を行った19日のオバマ大統領の演説に合わせ、新たな核兵器運用指針を公表しました。核政策・態勢の主要な目的の一つに「(敵対者への)抑止が失敗する可能性に備える」ことを新たに加え、「相当の対抗戦力を維持する」ことを盛り込みました。

 新指針は2010年4月の「核態勢見直し(NPR)」報告をその後の情勢に即して改定したもの。テロ組織による「核テロ」やイランや北朝鮮などによる「核拡散」を差し迫った脅威だとし、ロシア・中国との「戦略的安定」の確保が必要だと強調しています。

 核兵器の役割は「米国および同盟国への核攻撃を抑止する」ことであり、「米国ないしは同盟国の死活的利益を守るという極端な状況にのみ使用を検討する」と明記。「可能な限り少ない核兵器で信頼できる抑止を達成する」としています。

 引き続き、核不拡散条約(NPT)に加盟し、順守する非核兵器国に対して核兵器は使用しないと表明。核兵器の役割を縮小するための具体的な措置をとるよう国防総省に求めています。

 一方で、大陸間弾道ミサイル(ICBM)、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)、核重爆撃機の核攻撃の「3本柱」は維持すると明記しています。


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