2013年6月23日(日)
復興でも許されない
石綿飛散基準超え 市田議員強調
参院環境委
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日本共産党の市田忠義議員は13日の参院環境委員会で、東日本大震災の被災地でのずさんなアスベスト対策の根本的な是正を求めました。
環境省のモニタリング調査では、被災地の解体やがれき処理現場など8県1224地点のうち7地点で国の基準を超えるアスベストが検出されています。
環境省の小林正明水・大気環境局長は「周辺の環境への影響はなかった」と述べました。これに対し市田氏は、仙台市内では基準の36倍ものアスベストの飛散が18日間も続いた事例を示し、「復旧・復興工事であってもアスベスト対策に手抜きは許されず、住民の命と健康を守る立場に立つべきだ」と強調しました。
市田氏は、自治体からの検査逃れを防止するために、立ち入り検査マニュアルの整備や抜き打ちによる複数回検査を主張しました。小林局長は「マニュアルを整備したい」と答弁。石原伸晃環境相は「マニュアルに(抜き打ち検査など)記入することが重要」とのべました。
市田氏は検査対象が拡大されることに関し「拡大しても、自治体に人的財政的に保障するものがない。国の支援策を」と要求。小林局長は「地方の支援策を考えている」と述べました。