2013年6月23日(日)
国の補助上増し必要
漁業用燃油の高騰 紙議員が主張
参院農水委
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日本共産党の紙智子議員は13日の参院農林水産委員会で、漁業用燃油の高騰問題を取り上げました。
水産庁は5日、国と漁業者の積立金でまかなう補助事業(燃油価格1キロリットル当たり8万円を超える場合)に上乗せする形で、燃油価格が1キロリットル当たり9万5000円を超えた場合、超過分の4分の3を国が負担する「漁業用燃油緊急特別対策」を始めました。
紙氏は、4月にイカ釣り漁業者が一斉休業し、5月末には「廃業にまで追い込まれる」と対策を求める集会が開かれたことにふれ、「1キロリットル6万円でも厳しいといわれている。アベノミクスのもとでの円安による燃油高であり、国の負担部分をさらに引き上げる必要がある」と強調し、補助事業と緊急特別対策を上回る価格補助制度を設けることを求めました。
林芳正農水相は、「積み立てになるべく加入していただくことがベースだ」と答え、現行制度で行う意思を表明。紙議員は「漁業者の『今を乗り切る対策が必要だ』との声を受けとめ、補助の上増し、さらなる対策の検討が必要だ」と主張しました。