2013年7月23日(火)
被団協 「再稼働に反対」
被爆体験語り東電に要請
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日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)は22日、東京電力が柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)の再稼働の前提となる安全審査を原子力規制委員会へ申請することを決めたことに抗議し、再稼働に反対する要請を東電におこないました。
東京、埼玉、千葉、神奈川各都県の被爆者ら20人が参加。日本被団協はさきの代表理事会で、電力各社に原発の再稼働に反対する要請をおこなうことを決めています。
東電の広瀬直己社長あての要請書には関東と山梨、原発立地県の静岡と新潟の被爆者の会の会長が名を連ねました。日本被団協の田中熙巳事務局長が東電広報部原子力センターの會田(あいた)満男所長に要請書を手渡し、読み上げました。
要請書は▽柏崎刈羽原発の再稼働計画の取りやめ▽東電所有のすべての原発の操業停止、廃炉▽福島第1原発事故の被害者への万全の補償▽自然エネルギー、再生可能エネルギー利用への大転換―を求めています。
會田所長は、柏崎刈羽原発について、「社の方針にのっとり国に(安全の)とりくみのチェックをしていただきたいと考えている」とのべました。
田中事務局長は「事故処理の計画を立てても次々にトラブルが起こる。ならば原発は動かさないという大方針をとるべきだ」と強調。参加者らも被爆体験を語り「東電は事故から何を学んだのか」「一日も早く原発に代わるべきものに変えてほしい」と訴えました。