2013年8月7日(水)
原水爆禁止2013年世界大会への
潘基文 国連事務総長のメッセージ
原水爆禁止2013年世界大会・広島で、潘基文(パンギムン)国連事務総長のメッセージが紹介されました。全文は次のとおりです。
世界の軍縮運動の中で重要な位置を占める原水爆禁止2013年世界大会に参加されているすべてのみなさんに、ごあいさつをお送りできることをうれしく思います。
みなさんは、世界中から草の根の活動家、政府代表、発展しつつあるグループのネットワークなどを結集させ、核兵器廃絶という私たち共通の取り組みを強めてくれています。みなさんが大規模な大衆集会や数百万人の市民の支持を集めた署名運動で、この大義の実現を促進していることに賞賛を送ります。
現在、核軍縮へ新たな関心が高まっています。これは主に、核兵器の恐ろしい人道的影響について人々の認識が広がりつつあるからです。これは、核不拡散条約2010年再検討会議と、その後の国際会議の中心的なテーマになりました。国連総会もまた、9月26日に開催する「核軍縮に関するハイレベル会合」で、この問題に焦点を当てます。
この世界的なうねりにみなさんが貢献されていることに感謝を申し上げます。特に、原爆投下を生き延びた経験について60年以上にわたって証言を続けてこられた被爆者のみなさんに、敬意を表します。私は、勇気ある活動家のみなさんに励まされて、核兵器のない世界をめざす努力を強めています。実現するその日まで、この目標を追求することを決意しています。
原水爆禁止世界大会は、核兵器だけを扱う会議ではありません。世界大会は、より平和で、安全で、繁栄した、公正な世界をめざすものです。軍縮を達成できれば、貧困、飢餓、病気など大きな世界的な脅威を解決するための資金が解放されます。それは、ミレニアム開発目標の2015年までの達成をめざし、すべての人々のために持続可能な未来を実現する努力を大いに促進するでしょう。
世界から核兵器を廃絶するみなさんの活動が大きな成功を収め、私たちの共通のたたかいを前進させることを心から期待しています。