2013年8月15日(木)
核の管理「不合格」
米国議会は安全に懸念
【ワシントン=島田峰隆】米空軍は13日、西部モンタナ州のマルムストロム空軍基地の戦略核ミサイル運用部隊が、核兵器が安全に管理されているかなどを確認する定期査察で不合格になったと発表しました。今年3月にも核運用に不適切だとして別の部隊の将校が処分されており、議会からは懸念する声が出ています。
空軍によると、査察は先週から13日まで実施されました。不合格になったのは第341ミサイル航空団で、核搭載の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「ミニットマン3」約150基を運用しています。
空軍は詳細を明らかにしていませんが、いくつかの演習のうちの一つで「戦術レベルの間違い」があったとしています。
査察にかかわった司令官は「合格するのが難しい検査であり、核兵器の安全性や管理に問題はない」としています。
中西部ノースダコタ州マイノット米空軍基地では3月の査察で、「ミニットマン3」の運用に不適格だとして、第91ミサイル航空団の士官17人が任務を解除されています。
下院軍事委員会のバック・マッキーオン委員長の報道官は13日、「二つの異なる航空団で連続して問題が起きることは容認できない」と懸念を表明しました。