2013年8月19日(月)
「子ども理解」の大切さ確認
教育のつどい閉会 アピールを発表
名古屋市で開かれていた「みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい―教育研究全国集会2013」は18日、3日間の日程を終え閉会しました。教職員・保護者・市民らのべ6000人が参加し、子どもと教育をめぐって活発に討論しました。
全日本教職員組合など27団体でつくる実行委員会は閉会にあたり「学び、語ろう、憲法―憲法と子どもの権利条約が生きて輝く教育の実現を」とのアピールを発表しました。
アピールは、「子どもたちの生きづらさが増していること、その背景に競争や管理の強化、貧困と格差をいっそう拡大する新自由主義的な政策があること、憲法を改悪し日本を戦争のできる国にしようとすることが明らかにされました」と強調。「子どもたちの思いを共有することで困難を乗り越えていく実践が数多く報告され、子どもの声を聴きとり、願いを受け止める実践=『子ども理解』の大切さが確認されました」とのべています。
記者会見した北村佳久実行委員会代表委員は、高校生など参加した子どもの意見が新鮮に受け止められ、父母、青年教師の参加も例年以上に多いつどいだったと語りました。
初めて参加した愛知県の小学校教師の女性(46)は「各地の実践報告や活発な討論がとても新鮮で勉強になりました。官製の研修などと違い、自由な実践報告で、目からうろこが落ちた思いです。私ももっと柔軟な発想で取り組んでいきたいという気持ちになりました」と話していました。