2013年9月7日(土)
汚染水流出早く止めて
福島第1 全漁連が経産相要請
全国漁業協同組合連合会(全漁連)の岸宏会長は6日、経済産業省を訪れ、茂木敏充経済産業相と面会し、東京電力福島第1原発の放射能汚染水の海洋流出を一日も早く止める対策をとるよう要請しました。
岸会長は、「一日も早く海洋流出をとめるため、実効ある対策を緊急に実施するとともに、わが国のあらゆる英知・技術・人材のすべてをあげて安定した汚染水管理を構築してほしい」と要求。相次ぐトラブルによって諸外国から懸念が表明されており、世界に向けて適切な情報提供を行うよう求めました。
原子力規制委員会の田中俊一委員長が、汚染水の海への放出を容認する姿勢を示していることについて、「漁業を生業(なりわい)とする者として決して受け入れることはできない」と批判しました。
茂木経産相は、遮水(しゃすい)壁の設置など政府の方針を説明し、「総合的な対策をとり、いかなる状況でも汚染水の安易な放出は行わない。安心して操業できるようにする」と述べました。
要請には、福島県漁業協同組合連合会の新妻芳弘専務理事、宮城県漁業協同組合の船渡隆平専務理事らが参加しました。