2013年10月7日(月)
漁業被害深刻 開門早く
赤嶺議員が「諫早」視察 期限迫る
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日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は6日、長崎県諫早市など国営諫早湾干拓事業の現地を訪れ、潮受け堤防排水門を開門することに伴う対策工事の予定地を視察しました。対策工事は、福岡高裁の確定判決による開門期限が12月20日に迫るなか、着手が急がれているものです。
「よみがえれ!有明海訴訟」を支援する全国の会の岩井三樹事務局長、小長井町漁協の松永秀則理事、瑞穂漁協(雲仙市)の石田徳春組合長らが説明に立ち、日本共産党の中野太陽・諫早市議らが同行しました。
赤嶺氏らは、中央干拓地や湯田川地区(雲仙市)の淡水化施設の設置場所を視察。開門で調整池が塩水化することから営農用水の代替水源を確保するためのもので、短期間で工事は完了すると農水省はのべていることが説明されました。潮受け堤防ができれば湛水(たんすい)被害が防げるとして、排水対策がおろそかにされてきた森山共栄干拓地に新設・改修された排水機場を見て回りました。
訪れた潮受け堤防の北部排水門付近の調整池はアオコで緑色に。松永理事は「アオコで魚が食べられない」と漁業被害のひどさを説明。石田組合長は「国・県を信じて、海は残ると思い事業に同意した。なぜ漁業被害を認めないのか。どうして調査のための開門すらしないのか」と怒りを込めて語りました。
赤嶺議員は視察を踏まえ「国会で追及していきたい」と決意を語りました。