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2013年10月18日(金)

TPP自民対策委員長の発言

高知県議会決議 到底受け入れがたい

自民県議 「県民にうそは耐えられない」

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 「到底受け入れがたい発言」―。高知県議会が全会一致で可決した「環太平洋連携協定(TPP)交渉に対する決議」(15日)は、西川公也・自民党TPP対策委員長の発言に不快感をあらわにしました。

 「自由民主党環太平洋連携協定対策委員長から『(重要品目の一部を聖域の対象から)抜けるか抜けないかの検討はさせてもらわなければならない』との到底受け入れがたい発言が確認された」

 自民党が「聖域」として守ると公約したコメや乳製品など重要5項目の細目586品目について、同党自身が関税撤廃の検討に乗り出したことを問題視しています。

 決議はさらに、「国の行く末を案じた真摯(しんし)な声を無視し、交渉が粛々と進められてしまうことを大変憂慮する」と、政府の交渉姿勢に懸念を表明しました。

 決議は県議会全7会派による提案。提案者の一人、自民党の浜田英宏県議(同党県連政調会長)は、決議にこめた思いを次のように語ります。

 「(西川発言の)やり方では重要5項目は守れない。これでは自民党は県民にうそをついたことになり、私は耐えられない。私としては586品目、全部を守ってほしい」

 高知県議会は同日、重要5項目の「聖域すら守れないTPP交渉から直ちに撤退することを、強く要望する」との意見書も可決しています。

 意見書は議会の意思を政府に提出するもので、決議は議会の意思表明です。今回の場合、意見書には自民党TPP委員長発言に関する言及はありません。


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