2013年11月2日(土)
米国新型核実験に抗議
広島・原爆碑前 被爆者ら座り込み
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米国が核兵器の性能を調べる新たなタイプの核実験を実施したことを受け、広島県原水協(大森正信筆頭代表理事)と県被団協(金子一士理事長)は1日、広島市中区の原爆碑前で抗議の座り込みをしました。被爆者など55人が「核開発をやめ、核兵器禁止条約の交渉開始を」と書いた横断幕を掲げ、抗議文を拍手で採択しました。
抗議文は、ニューヨークで10月に開かれた国連総会第1委員会で「核兵器の人道上の影響に関する共同声明」や「核兵器禁止条約の交渉開始」決議に賛同が広がっていることにふれ、「アメリカが、国際的な核兵器禁止への努力に挑戦するかのように、核兵器の保有と核抑止力にしがみつき、さらなる開発に突き進むことは、許されるものではない」と告発しています。
県原水協の高橋信雄代表理事は「ヒロシマの声を世界に発信して賛同を集め、アメリカをいっそう孤立化させよう」と呼びかけました。県被団協の大越和郎事務局長は「県内の多くの首長が抗議の声をあげているのに、いっさいコメントがない日本政府の態度にも抗議する必要がある」と訴えました。