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2013年11月6日(水)

「聖域」巡り態度相反

参院農水委 紙氏、TPP交渉追及

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(写真)質問する紙智子議員=5日、参院農水委員会

 日本共産党の紙智子議員は5日の参院農林水産委員会で、政府が環太平洋連携協定(TPP)交渉の年内妥結に向け、「聖域」としてきた重要5項目の扱いをめぐり相反した態度を取っている問題を追及しました。

 紙氏は、自民党が日本の自由化率を高めるため、関税を撤廃しない「聖域」としてきた農産物重要5項目の加工品や調製品について関税撤廃に向けた検証作業を行ったことを指摘。これに対する林芳正農林水産相の認識を問いました。林氏は、「衆参両院の決議を踏まえ国益を守り抜く」と言いつつも「検証に必要な情報提供をしている」と答弁しました。

 紙氏は重要5項目の関税撤廃対象品目を検証する作業は、聖域が確保できないと判断した場合は脱退も辞さないとした国会決議に真っ向から反すると指摘。抵抗すべき農水省が協力していることは相反した行為だと批判しました。

 紙氏は、「(農水相は)日本の農林水産業を守るため奮闘し、それを軽んじる動きをけん制するのが当然。重要5項目586品目が守れないなら脱退する。それを閣内で主張するのが役割ではないか」と迫りました。林氏は「決議は閣内で共有されている」「軽々に申し上げることは控えたい」と逃げの答弁に終始しました。


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