2013年11月20日(水)
諫早開門判決履行を
国会内で緊急大集会
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長崎地裁が12日に開門差し止め仮処分決定を出した諫早湾の開門をめぐって19日、開門を国に命じた福岡高裁判決(2010年)を必ず履行させようと国会内で緊急大集会が開かれ、会場いっぱいの200人が参加しました。主催は、よみがえれ!有明訴訟を支援する東京・首都圏の会や有明海漁民・市民ネットワークなど。
現地から上京した小長井漁協理事の松永秀則さんは「20年間タイラギ漁は休漁だが、国は漁業被害を主張せず、今回の不当判決を導いた。本当にくやしい」と訴えました。有明訴訟弁護団の馬奈木昭雄団長は、福岡高裁と長崎地裁の判断がなぜ分かれたのかを解明。「国は漁業被害を主張せず、3年かかるといわれた開門対策を遅々として進めなかった。今回の判決は、国が負けるべくして負けたなれ合いの結果だ。『どんな判決が出ても開門は揺るがない』と国は事前に明言しており、直ちに準備を行い、開門義務を履行せよ」と述べました。
開門期限の12月20日は目前です。弁護団らは集会に先立ち農水省交渉を行い、なぜ「異議申し立て」をしないのかと追及。農水省は「検討中」を繰り返し、答えに窮する場面もありました。
各地の公害・環境団体が連帯あいさつしました。
各党の国会議員も参加し、日本共産党の紙智子参院議員や交渉に同席した仁比聡平参院議員は「必ず開門を勝ち取り、安倍政権の政治責任を果たさせる」と決意表明しました。