2013年11月22日(金)
汚染水解決へ多角的提起
共産党シンポ 幅広い参加者
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21日に国会内で開かれた日本共産党主催の「汚染水問題シンポジウム」には約170人が参加。立場を超えて多角的な問題が議論され、参加者はうなずいたり、メモを取っていました。
「東海原発が廃棄物の処分ができないので廃炉に入れないというニュースがあった。汚染水の問題もそうだが、原発は面倒なことがいっぱいあるのに、それがないかのように推進されてきた。原発の特別扱いはもうやめよう」とパネリストの大島堅一・立命館大教授が発言すると、会場から「そうだ」という声が上がりました。
原発関連のメーカーでつくる団体や市民など、各層の人々が参加しました。
東京都内の大学教授(64)は「国が経産省の枠を超えた問題解決の組織をつくること、東電の組織再編という提起はもっともだ」と共感を示しました。
京都で原発に反対する行動を続けている村上敏明さん(79)は、「幅広い専門家から科学的に問題点が明らかにされて参考になりました。地域に持ち帰って運動に生かしたい」と話しました。
新潟県から参加した医療関係者の大口歩さん(32)は、「パネリスト全員が言っていたように、政党や思想を超えて問題に取り組んでいくことが大切だと思った。私のような一般の人から学者まで、いろいろな人が考え合う場になった」と話しました。
福島県の参加者からは、「地元の専門業者、技術者として何をなすべきか、筋道が見えてきました」と感想が寄せられました。また、「多角的な視野を持つ必要性を実感できた」という声や、志位委員長が最後に「各分野の意見を集約できる場を超党派で国会につくっていく」と呼びかけたことに「腑(ふ)に落ちた」など、多くの共感が寄せられました。