2013年12月2日(月)
「平和・平等・国際連帯」 歴史を生かしいっそうの発展を
婦団連創立60年記念レセプション 志位委員長のあいさつ
11月30日東京都内で開かれた日本婦人団体連合会創立60年を祝うレセプションでの、日本共産党の志位和夫委員長の来賓あいさつを紹介します。
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日本共産党の志位和夫でございます。
婦団連の創立60周年にあたり、日本共産党を代表して心からのお祝いを申し上げます。本当におめでとうございます。(拍手)
いま日本には数多くの女性団体が活動されていますが、そのなかでも婦団連の皆さんの「平和・平等・国際連帯」をモットーにしたこの60年間の歩みは、独特の値打ちがあると思います。
私は婦団連の一員ではありませんので、あたっているかどうか定かではありませんが、大事な役割が三つほどあると思います。
一つは、男女の平等という独自の課題を、つねに世界の平和、日本の社会進歩としっかりと結びつけて、一体にとりくんでこられたことです。
「平和なくして平等なし」をモットーに婦団連のみなさんが、憲法9条の擁護、核兵器の廃絶、日米安保条約の廃棄など、平和の課題にとりくんでこられたことは、私は常に心強く思っていましたが、心から敬意を申し上げたいと思います。(拍手)
二つ目は、女性の権利と男女の平等の問題を、つねに広く国際的視野からとらえて促進する活動をおこなってこられたことです。
とくに、1979年に国連で採択された女性差別撤廃条約の批准と、日本の社会にそれを生かすとりくみで、婦団連の果たしてこられた役割は、たいへん大きいものがあると思います。
国際社会の到達点をふまえ、いち早く学び取り、翻訳して広げ、運動の促進をはかり、条約の早期批准や全面実施のために力を尽くしてこられた。
いまの日本社会は残念ながら、男女平等の度合いは、世界136カ国中105位ですが、それだけに婦団連のみなさんの役割はたいへん大きなものがあると思います。(拍手)
三つ目に私が大事だと考えるのは、婦団連は組織それ自体が、22団体90万人の女性諸団体の共同組織という性格をもっていますが、それにとどまらず、もっと広く、国民的な規模での女性諸団体の共同のために大事な役割を果たしてこられたことです。
1975年の国際婦人年をきっかけに結成された国際婦人年連絡会は36団体が加入する組織として発展していますが、この結成と運営という点でも、かけがえのない役割を果たしてこられたと私は考えています。
いま、国会は、秘密保護法案をめぐる激しいたたかいの最中にあります。国民の目・耳・口をふさいで、「海外で戦争する国」につくりかえようという動きにたいして、各界、各分野で日に日に、反対の声が広がっています。この法案に道理がないことは、はっきりしています。憲法の国民主権、基本的人権、平和主義に、ことごとく反するこの秘密保護法案を、参院で徹底審議をおこない必ず廃案に追い込みたい。そのために力を合わせようではありませんか。(拍手)
婦団連の皆さんが結成時の「平和・平等・国際連帯」という原点に立って、また60年にわたる歴史と伝統をふまえて、さらなる大きな発展をとげられることを心から願いまして、簡単ですが私からのごあいさつとさせていただきます。おめでとうございます。(大きな拍手)