2013年12月7日(土)
会期延長にたいする
佐々木議員の反対討論
衆院本会議
日本共産党の佐々木憲昭議員が6日、衆院本会議で行った会期延長反対討論は以下の通りです。
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私は日本共産党を代表して、会期延長に対する反対討論をおこないます。
休憩前のこの本会議で法案の採決が行われ、閉会中審査についての手続きも終了をしています。衆院では議案が何一つ残っていないのです。
それなのに、なぜ会期を延長しなければならないのでしょうか。まったく理由がないではありませんか。
過去に例があるといわれますが、1954年6月3日にあったのみであります。当時は警察法の扱いをめぐって国会が大混乱をしたさなかにあったのであり、きわめて特異な事例です。今回の暴挙を合理化する口実にまったくならないことは明らかです。
なぜ、与党は会期延長を強行しようというのか。参院において秘密保護法案を強引に成立させるためであることは明白ではありませんか。言語道断です。
この法案は、国民主権、基本的人権、平和主義という憲法の根本的原理をことごとく根本から覆す希代の悪法であり、違憲立法です。秘密保護法案の内容については、審議をすればするほど問題点が次々と明らかになってきたのです。
国民の反対の声は急速に広がっています。どの世論調査でも5割以上が反対、8割以上が慎重審議を求めています。
日本弁護士連合会、日本新聞協会、日本ペンクラブをはじめ、学者、研究者、文化人、メディア関係、宗教界、市民団体、NGO(非政府組織)のみなさんが反対の声をあげています。
こうした多数の声を踏みつけにした暴挙は絶対に許されるものではありません。与党は国会の中で多数を持っていますが、多数であればなんでも許されるということではないのです。
衆院段階において、政府与党は福島県で地方公聴会を行った翌日に強行採決の暴挙を行ったのです。国民の声を踏みにじった上、昨日の参院特別委員会では委員長の発言も一切聞こえない中で強行採決という暴挙を重ねたのです。
会期を延長し、さらに強行採決を重ねることは断じて容認できません。
この国会を直ちに閉じて、秘密保護法案は廃案にすべきです。このことを述べて反対討論とします。