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2013年12月22日(日)

石原前都知事 徳洲会と深いつながり

老健施設に都の補助金

“病院を都内に作りなさいよ” “病院は民営化しないと”

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 医療法人「徳洲会」グループからの5000万円提供問題で辞任表明した猪瀬直樹都知事に辞職を促した日本維新の会共同代表で衆院議員の石原慎太郎前都知事は、以前から徳洲会の徳田虎雄前理事長との深いつながりが指摘されてきました。


出馬表明前夜虎雄氏と会う

写真

(写真)東京都から工事費約7億5000万円の補助金を受けた介護老人保健施設「武蔵野徳洲苑」=東京都西東京市

 1999年3月、石原氏が都知事選に出馬表明する前夜に都内のホテルで会っていた相手は虎雄氏です。

就任後の対談で

 都知事に就任直後、『新潮45』(99年12月号)で、虎雄氏と対談。「公約で一つだけなかなか手のつかないのが医療」だとし、「日本の大病院でまともなのは、徳洲会だけ」と天まで持ち上げ、「徳洲会の病院を都内に作んなさいよ」と、東京進出を次のように持ちかけています。

 「民営化だかPFI(公共施設の建設、運営などを民間企業に一括して委託すること)だか知らんけどね、どこかどうしょうもない都立病院を見つけてきて、徳洲会に任すかな」

 「ほんとに手頃なサンプル探して、徳田さんにまかしちゃおうかな」

 「東京都に、とにかく一つ徳洲会病院を建てよう」

 これに対し、虎雄氏は、「都立病院を作るのに百五十億円かかるというなら、私は七十五億か六十億で作れますよ」「やはり病院経営は民営化しないと」などと応じています。

病院つぶし強行

 この虎雄氏の“提案”を受け、石原都政は2001年12月、「都立病院改革マスタープラン」をまとめ、清瀬小児病院、八王子小児病院、梅ケ丘病院の小児3病院の廃止や荏原病院などの都保健医療公社への移管、府中病院などへのPFI導入など、都立病院つぶしを強行しました。

 さすがに都立病院を徳洲会病院にまかすことはなかったものの、その後、徳洲会は昭島市に「東京西徳洲会病院」を開設、15年2月には西東京市に「武蔵野徳洲会病院」がオープンする予定です。

 徳洲会は、昨年5月、すぐ隣の土地に老人保健施設「武蔵野徳洲苑」を開設。徳洲会グループには10年度に工事費7億4970万円の補助金が都から出ています。

 石原氏が徳洲会側に何かの見返りに便宜を図ったことはないのか―。

 今年2月、徳洲会グループから追放された虎雄氏の元側近が作成した83ページにわたる反論書には、政界工作についての記述があり、こんな一節も。

 「石原新(ママ)太郎知事にも億単位の資金提供がされており…」

 石原氏にも、徳洲会との関係について、説明責任があります。


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