2013年12月25日(水)
統一協会広告塔利用に抗議
霊感商法対策弁連が会見
世界基督教統一神霊協会(統一協会)の信者である桜田淳子氏の芸能活動の復帰をめぐり、「全国霊感商法対策弁護士連絡会」や統一協会の被害者らが24日、復帰に反対する声明を発表し、都内で記者会見しました。
同連絡会の山口広事務局長(弁護士)は、統一協会の霊感商法による高額な物品販売や献金強要、脅迫的勧誘による被害が今もつづいていると強調。桜田氏が広告塔として「被害を増長させてきた責任は重大」であり、桜田氏の公的活動を認めれば、統一協会の違法活動を「活性化させる」と批判しました。
「全国統一協会被害者家族の会」の神保廣次さんは、統一協会の合同結婚式で韓国人男性と結婚し、韓国で生活する日本人女性が約7千人いると紹介。本人や子どもから今も生活苦や家庭内暴力といった悲惨な相談が寄せられ、自殺者も出ているとして「統一協会を脱会し謝罪するまでは芸能活動は認めない」と話しました。
桜田氏は1992年に合同結婚式に参加。その後、表立った芸能活動はなかったものの、先月CDを発表しコンサートを開きました。
同連絡会によると、統一協会の霊感商法による被害額は、相談があっただけで約18億円(2012年)、26年間で約1150億円にのぼります。