2014年2月15日(土)
人類生存に核兵器ダメ
核非人道性国際会議 被爆者が証言
【ヌエボバジャルタ(メキシコ西部)=島田峰隆】メキシコ政府主催の「第2回核兵器の人道上の影響に関する国際会議」が13日、当地で始まりました。14日まで。被爆者の証言セッションでは、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の田中熙巳(てるみ)事務局長ら5人が体験を発言しました。 (関連記事)
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田中氏は長崎原爆で身内5人を一度に失ったことを紹介し「死の無残さと爆心地帯で見たせい惨な状況は今も脳裏から拭い去れない」と発言。「核兵器の使用は人間性を否定する行為だ。人類が生存するには核兵器は使用されてはならない」と語りました。
広島で被爆した日本被団協の藤森俊希事務局次長は、被爆した姉の子どもが白血病で亡くなったことに触れ、「被爆者に執拗(しつよう)に付きまとい、とどめを刺すまで苦しめる。これを非人道といわずしてなんと言えばよいでしょう」と語り、核兵器の廃絶を訴えました。
祖父母が長崎で被爆した高校生の小蛛iこやなぎ)雅樹さんは、被爆3世と知って衝撃を受けたものの、核兵器廃絶を求める高校生の署名運動にかかわっていることを紹介しました。
カナダ在住の被爆者、サーロー節子さん、メキシコ在住の被爆者山下泰昭さんも体験を証言しました。