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2014年2月23日(日)

雪害1週間 深い爪痕

農業被害深刻いまなお孤立も

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(写真)大雪で倒壊した鶏舎を視察する井上参院議員(右端)ら=22日、長野県佐久市

 14日から16日にかけての東日本の記録的な大雪の影響が続いています。被害が明らかになって1週間余で死者は9県で24人、負傷者は21都道県で926人にのぼります(総務省消防庁まとめ)。7都県18市町村の28地区で480人以上が依然孤立した状態にあります。

 不通となっていた高速道路はすべて通行再開しましたが、国道の32区間、地方道の188区間(うち4区間で孤立)で通行止め、通行規制が続いています。

 鉄道は全線不通となっていたJR小海線が21日に運転再開するなど復旧が進んでいるものの、JR青梅線の御嶽―奥多摩駅間など5路線で不通となっています。

 農業被害が深刻です。埼玉県では、被害額が229億円に上ります。そのうち、キュウリやトマトなどの野菜やユリなどの花植木を含む作物被害が108億円。ハウスや畜舎などの施設被害が121億円です。

 栃木県ではイチゴ、トマト、ブドウなどのハウスが倒壊するなど、被害額は71億5737万円(19日現在)に。群馬県でもキュウリ、トマト、イチゴなどで同様の被害が出て、被害額は約140億円にのぼっています。

 山梨県では、果樹や野菜などを中心に被害面積は173ヘクタールに及び、被害金額は100億円を超える見込みです。2012年度の県内の果実、野菜の生産額は約630億円ですから、今回の被害の大きさがわかります。

 酪農家でも牛舎がつぶされて乳牛が死ぬなどの被害が発生。住宅や車庫の損壊被害も県内全域に広がっています。

 (細川豊史、山梨県・志村清)


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