2014年3月28日(金)
裁判所の判事 32人増
仁比氏 職員は減 機能損なう
参院法務委で全会一致可決
|
裁判所の判事を32人増やし、裁判官以外の裁判所職員を36人減らす裁判所定員法改正案が27日、参院法務委員会で全会派一致で可決されました。
採決に先立つ質疑で日本共産党の仁比聡平議員は「判事・裁判官を増員することは司法の充実に資する」として法案に賛成の立場を表明しました。ただ、裁判所職員の削減は、裁判所の機能の損なうことにつながりかねないと批判しました。
仁比氏は、裁判所の職員は2013年度に58年ぶりに純減されたのに続く2年連続の純減で、「裁判所職員全体では80人の削減になる」と指摘。「裁判所での事務の合理化・効率化といっても限界があるのではないか」とただしました。
最高裁判所の中村慎総務局長は「裁判事務への支障を検討すると、際限なしの事務の合理化・効率化は行えない」と答弁しました。仁比氏は、司法の独立と国民の裁判を受ける権利に応える「国民のための司法」の実現をはかるためには、裁判官やそれを支える職員の増員こそ必要だと強調しました。