2014年3月28日(金)
ODA 大企業優先か
辰巳氏 インフラ輸出政策に
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日本共産党の辰巳孝太郎議員は18日の参院ODA(政府開発援助)特別委員会で、ODAを使い海外インフラ輸出を進める動きに対し「一部の大企業の利益優先であってはならない」と批判しました。
辰巳氏は、日本経団連が、インフラ海外展開の推進を求める政策提言(昨年4月)を発表し、外務省も同月、円借款対象の拡大など財界要求に応えていると指摘。経団連が「ばく大な資金を要する基礎インフラを日本のODAをはじめとする公的資金で整備し、採算性の見込まれる部分への投資は民間で行う」(2010年東アジア・サミットへのメッセージ)姿勢であることを示し、「ODA本来の目的と違うのでないか」とただしました。
岸田外相は「投資につながる支援が重視されている。現地と日本(の民間企業)が共に成長していくODAがあるべき姿だ」と述べ、ODAを通じて大企業のインフラ海外展開を進める立場を明らかにしました。