2014年3月28日(金)
海獣被害 所得補償を
紙氏 漁業経営を守るよう
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日本共産党の紙智子参院議員は17日、農林水産委員会で、トド、アザラシによる漁業被害が増加しているとして、漁業経営が成り立つよう所得補償を行うよう要求しました。
北海道では海獣被害が約24億円(2012年)に達し、漁業協同組合や地方自治体などがトド被害対策緊急集会を開き、支援策拡充を国に求めています。
紙議員は、海洋生物と陸上生物の被害防止対策の違いを質問。本川一善水産庁長官は、陸上生物は侵入防止柵など被害防止対策があるが、海洋ほ乳類は海の中を自由に泳ぎ回るので技術は確立されていないと答えました。
紙議員は、漁業者の悲痛な声を紹介し、漁業者の経営を守るための所得補償や漁業の多面的な機能を重視した補償を検討するよう要求。林芳正農水相は被害防止対策を強化するとしつつ、「いま行っている対策を有機的に行う」と答えるにとどまりました。