2014年4月1日(火)
気候変動 脅威すでに
IPCC報告 環境NGOが会見
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世界のリーダーはIPCC報告に応えて今すぐ行動を―。横浜市で3月25〜30日まで開かれた気候変動に関する政府間パネル(IPCC)に参加した環境NGOは30日、横浜市内で記者会見しました。
会見した団体は、世界100カ国850団体が参加する気候行動ネットワーク(CAN)のメンバーです。
オックスファムのティム・ゴアさんは「今回の報告は明快です。気候変動による食料生産や価格への影響に40ページも割きました。それはすでに起きている」と話しました。
気候ネットワークの平田仁子さんは「穀物生産の減少や食料価格の高騰は、食料の6割を輸入に依存する日本に大きな衝撃を与える」と発言しました。
グリンピースのカイサ・コソネンさんは、報告書の新しい点について、「気候変動を人と国家安全への脅威ととらえ、初めて一つの章を人類の安全保障との関係で解明した」と指摘し、食料や水、生活、健康などが被害を受け、「私たち自身が脅威にさらされている」と強調しました。
WWFのサンディープ・ライさんは「家族や先祖から住んでいた家、生態系などを失う気候変動による本当のコスト(費用)は金額では表せない」と話しました。