「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2014年4月3日(木)

みんな・渡辺代表

DHCマネー 供託金3.5億円に?

「選挙のためでない」説明に疑問

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 みんなの党の渡辺喜美代表が化粧品販売会社ディーエイチシー(DHC、東京都港区、資本金33億7700万円)の吉田嘉明会長から8億円を借り入れた問題で、その使途が問題になっています。渡辺氏は、「選挙のために借りたのではない」「大きな熊手を買った」と弁明していますが―。


 吉田氏は、時事通信とのインタビューで、「どこにどれだけ使ったという報告はない」としながらも、「大半は供託金に充てられたのではないか」との見方を示しました。また、渡辺氏が「供託金だけでもかなりかかる」と話していたことも指摘しています。

 供託金というのは、国政選挙などの立候補者が、あらかじめ国に納付することを義務づけられているお金。衆参両院とも選挙区候補は300万円、比例代表候補は600万円など、高額です。

助成金も使う

 みんなの党は、2010年6月24日公示、7月11日投票の参院選に44人を擁立、10人が当選しました。

 同党の政治資金収支報告書によると、渡辺氏から1億2000万円の貸し付けを受けた6月21日に、1億3800万円の供託金を国(東京法務局)に納付しています。

 みんなの党は、同年1回目の政党助成金として、4月20日に9040万円の交付を国から受けており、44人分の供託金は渡辺氏からの借入金と税金である政党助成金でまかなった格好です。

 渡辺氏が「参院選のための資金を貸してもらえないでしょうか。3億円あれば助かります」と吉田氏に要請、公示後の6月30日に借り入れた3億円は、党への貸し付けで減った渡辺氏個人の手元資金を補填(ほてん)したと考えられます。

5億円借りる

 一方、69人が立候補、18人が当選した12年12月4日公示、16日投票の衆院選。

 渡辺氏は、衆院解散(11月16日)の5日後の同月21日に吉田氏から5億円を借り入れ、みんなの党は、28日に600万円、30日に1億9200万円、公示前日の12月3日に1800万円の計2億1600万円の供託金を国に納付しています。

 10年の参院選と12年の衆院選で、計3億5400万円にのぼる供託金の原資は、DHCマネーではなかったのか―。吉田氏からの借入金は選挙資金そのものです。

 渡辺氏は、1日、党役員会に配布した文書で「党勢拡大のため、党の躍進のための、党首渡辺喜美の個人の活動には、どうしても必要なお金でした」と弁明しました。しかし、選挙に使われていれば公選法違反に、政治活動に使われていれば政治資金規正法違反になる可能性があります。8億円を何に使ったのか、渡辺氏には公党の党首として改めて国民に説明する責任があります。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって