2014年4月11日(金)
首長の意向反映の教委「改革」
教育委員7割が反対
子ども全国センター調査
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憲法に基づいて民主主義や教育の自主性を守るためにつくられた教育委員会制度の根幹を安倍内閣が改変しようとしている問題で、「子どもの権利・教育・文化全国センター」(子ども全国センター)は10日、東京都内で記者会見を開きました。全国の都道府県・市町村教育委員会の教育委員あてに行った教育委員会制度「改革」に関するアンケートの中間まとめを公表しました。
3月中旬から4月中旬に行われ、アンケート用紙を各教育委員会あてに郵送し、各教育委員に配布してもらい、一人ひとりから意見・回答を得たもの。8日までの回収数は339通。46都道府県に所在する教育委員会の教育委員から回答を得ました。回答のあった教育委員の所属する教育委員会数は245。
「教育行政に首長の政治的考え方がより反映しやすいしくみに変えようとしていること」について、反対・どちらかといえば反対は68%と7割近く、賛成・どちらかといえば賛成は14%にとどまりました。
「首長が教育長の任命権も罷免権ももつこと」について、反対・どちらかといえば反対が51%と5割を超え、賛成・どちらかといえば賛成は28%です。
記者会見には、代表委員の三上満さん(教育家)、北村佳久さん(全日本教職員組合中央執行委員長)、小畑雅子事務局長たちが参加。小畑さんは「子どもと教育、地域の未来を守るために真剣な考えが多く寄せられました。教育委員会として意見をまとめてよせてくれたところもありました」と話しました。