2014年4月20日(日)
学費無償化・給付制を
奨学金の会 宣伝・署名行動
東京・新宿
「国民のための奨学金制度の拡充をめざし、無償教育をすすめる会」(奨学金の会)は19日、東京・新宿駅前で、高すぎる学費の無償化や給付制奨学金の実現を求める宣伝、署名行動に取り組みました。
同会は、全労連、全日本教職員組合、全学連などの団体、個人でつくっています。
マイクを握った奨学金の会の岡村稔事務局次長は「公的奨学金を受ける学生の7割以上が有利子だ。月10万円の奨学金なら卒業時に500万円を超える返還額になる」と指摘。安定した仕事も少なく、奨学金の返還が若者に重くのしかかっている実態を訴えました。
全学連の加藤友志委員長は「日本では、異常に高い学費のため学業を断念する若者が多い」と強調。「お金の心配なく学べるように、学費無償化と給付制奨学金を実現しましょう」と呼びかけました。
署名は▽教育予算拡充による学費無償化と給付制奨学金の実現▽奨学金の返還困難者に対する救済措置の拡充―を求めています。
署名に応じた東京都八王子市の女性(54)は「私の子どもも奨学金を借りて大学を出ました。子どもは非正規で、雇用が切れるたびに返還が滞ります。学費引き下げと給付制奨学金はぜひ実現してほしい」と語りました。