2014年4月26日(土)
米消費者団体 TPP埋葬の準備をしよう
【ワシントン=洞口昇幸】環太平洋連携協定(TPP)に反対する米最大の消費者団体「パブリックシチズン」は24日、日米両政府に、TPP交渉からの撤退を求める声明を発表しました。
声明では、他国が米国の要求に強く反対して交渉が行き詰まっていること、米議会内では交渉加速のために米大統領の権限を強化することについて拒絶の動きがあることを指摘。多くの国々で反対が高まっている今、「オバマ大統領と安倍首相は進展の発表ではなく、TPPの埋葬の準備をすべきだ」と強調しています。
「たとえ2国間の交渉継続が日米間の自動車と農産物の貿易問題を解決するとしても、TPP交渉には、ほかに多くの深い行き詰まりがある」と言及。医薬品の特許、医療保険、食料品の安全基準、環境や労働の保護基準などで深い論争があると表明しました。