2014年4月28日(月)
「核の傘」政策を批判
非核政府の会 常任世話人会開く
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非核の政府を求める会は25日、東京都内で常任世話人会を開きました。
非核・平和をめぐる情勢論議では、このほど広島市で開かれた軍縮・不拡散イニシアチブ(NPDI)外相会合の「広島宣言」について活発に論議。「(核兵器の)“非人道性”の言葉はあるが、核兵器を廃絶する内容がない」「“核の傘”を維持し、核保有国を擁護するもの」などの批判が相次ぎました。
日本とともにNPDIを主宰するオーストラリアの核政策について、同国の元外交官が「一方で核兵器の廃絶を奨励しながら、他方で米核兵器にしがみついているのは矛盾しており絶望的」と批判する豪紙の論評が紹介されました。「そのまま日本政府にあてはまる指摘。安倍政権の姿勢が問われる」などの発言がありました。
会議では、24日に開かれた日米首脳会談についても論議。共同声明が1日遅れになる異例の事態となったことや、集団的自衛権行使容認問題や尖閣諸島問題で日米間の温度差が目立ったことが明らかにされ、「安倍政権が暴走すればするほど矛盾が拡大することが浮き彫りになっている」などと指摘されました。
同会の新冊子『「海外で戦争する国」か、非核・平和の日本か』の積極的活用などを申し合わせました。