2014年5月16日(金)
安保法制懇の報告書作成
井上議員 過程が不透明
日本共産党の井上哲士参院議員は15日の外交防衛委員会で、安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会(安保法制懇)が、安倍晋三首相に提出した報告書(15日)の作成過程についてただしました。
井上氏は、2月4日以降開催していないとされていた安保法制懇が、3月17日に非公式会合を開いていたとする報道にふれ、「なぜこの経過を明らかにしなかったのか」と質問しました。
内閣官房の山ア和之審議官は「非公式会合があった」と認める一方で、報告書の作成経過は「政府として把握しているわけではない」と答弁。井上氏は「まったく不透明であり、行使容認の結論ありきだ」と批判しました。
井上氏は、報告書を受けて開かれる国家安全保障会議(NSC)で確認する「基本的方向性」について、「誰に対して出すのか。法的な性格はどういうものなのか」と質問。
山ア審議官は「法的なものではない」としながら、「総理が表明されるので、当然政府はそれに従って作業を進めていく」と答えました。