2014年6月4日(水)
本会議ドロン 2カ月
渡辺 みんな前代表
欠席理由語らず
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みんなの党の渡辺喜美前代表が、化粧品会社DHC会長からの8億円借り入れ問題で釈明に追われて以降、2カ月以上にわたって衆院本会議を欠席し、国会議員としての職務を放棄しています。3日の本会議にも姿を見せず、渡辺氏の事務所もその理由を明らかにしていません。
渡辺氏の欠席はこれまでに連続19回にのぼります。最初は3月27日、借り入れ問題を説明した同日昼の党内会合を終えると記者団を避けて姿を消し、午後の本会議に現れませんでした。同日夕には改めて国会内で釈明会見しましたが、翌28日からすべての本会議を欠席しています。
欠席理由について同党の水野賢一幹事長は当初、「体調不良」などと弁明していました。渡辺氏の職務放棄が長期にわたった現在では、「心身の状況として、いま出て来にくい状況があるのか、よくわからない」(5月20日の会見)などとしています。
衆院本会議は、重要法案の趣旨説明や法案採決などさまざまな案件について、院としての最終的な意思決定をする場です。正当な理由の説明もなく、長期にわたって欠席することは批判を免れません。
渡辺氏は最初に欠席した1回をのぞいて、本会議のたびに毎回、欠席届を衆院に出しています。届には、理由を書く欄がありますが内容は衆院公報等に公開されず、渡辺氏自身が明らかにしない限り、国民への説明にはなりません。
みんなの党は選挙公約で、「熟議の国会を機能させるために」「通年国会を実現」などと掲げていますが、長期にわたる本会議欠席をどう説明するのか―。
渡辺氏の事務所は本紙の取材に対して当初、「口頭ではなく文書で質問してほしい」と要請。ところが、文書質問に対しても期限までに回答せず、欠席の理由を明らかにしませんでした。