2014年6月6日(金)
「撤退真剣に検討を」
TPP交渉 紙氏が主張
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日本共産党の紙智子議員は3日、参院農水委員会で、環太平洋連携協定(TPP)交渉について、「国会決議で明記されている撤退を真剣に検討すべきだ」と求めました。
紙氏は、7月のTPP交渉首席交渉官会合に先立ち5月29、30両日行われた日米実務者協議が継続協議となったことを挙げ、今後の方向についてただしました。
渋谷和久内閣審議官は、日米協議が「8合目まで来ている」とした甘利明TPP担当相の発言を引き、「かなり高いところまで来ているので、高山病にならないように、まず8合目の環境に慣れることが必要」だと答弁。「多少『踊り場』的な状態にある」と述べ、交渉が厳しさを増しているとの認識を示しました。
紙氏は、畜産業界をはじめとする米国の農業団体が、日本が十分な農産物の市場開放をしなければ、日本抜きでTPP交渉の妥結を求めるとした共同声明を発表したことを指摘。「これでもまだ、交渉を続けようというのか」と述べ、譲歩を重ねるだけのTPP交渉から撤退するよう迫りました。