2014年6月7日(土)
飼料米の生産拡大支援
政府は本腰入れて
紙議員
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3日の参院農水委員会で紙智子議員は「食料自給率を高めるうえで、輸入飼料に依存せず、飼料米の生産拡大を本格的に進めることは重要だ」として、本腰を入れた政府の支援を求めました。
紙氏は飼料米振興の定着には異品種の混入対策、耕種農家と畜産農家の連携など課題が山積していると指摘。とりわけ助成単価(10アールあたり)は上限の10万5000円が独り歩きしているが、中山間地域では半分にしかならないという不安の声が出ているとして、「地域の実情に応じた助成単価の設定をするべきだ」とただしました。
林芳正農水相は「産地交付金の活用で、地域独自の上乗せ支援をできるようにした」と答えました。紙氏は「日本で飼料米を振興するなら、飼料用のトウモロコシの輸入量を減らすことになる」として、「アメリカに対し、そのことをハッキリ認識させるべきだ」と追及しました。
紙氏は、国際機関が家族農業が有する自然的、文化的、社会的な価値を再評価し、国連は2014年を国際家族農業年に設定したとして、その際の国連決議が世界に求めた家族農業年の重要な役割の認知度を高める取り組みを求めました。林農水相は「いろんな取り組みを進めたい」と述べました。