2014年6月16日(月)
綱領、歴史、草の根―“三つの力の源”に確信をもって、さらなる躍進を
札幌で演説会 志位委員長が訴え
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北海道の日本共産党と党後援会は15日、志位和夫委員長を迎え、いっせい地方選挙勝利をめざす演説会を札幌市内で開きました。雨のなか大型バスなどに乗り合わせ訪れた参加者で、会場は4階席までぎっしり。「党の値打ちに確信を持ち、安倍暴走政治と対決する日本共産党を躍進させよう」。志位委員長の訴えに大きな拍手で応えました。
志位氏は冒頭、昨年の東京都議選、参院選から始まった日本共産党の新しい躍進の流れにふれ、北海道でも町村長、議会議長、農協組合長、農業委員会会長らが参院選で、環太平洋連携協定(TPP)交渉参加を阻止するため日本共産党と紙智子参院議員に期待する連名のメッセージを寄せたことに言及。「亡国のTPPから日本と北海道の農業、経済、暮らしを守るために最後まで頑張り抜きます。始まった躍進の流れを、いっせい地方選挙でさらに大きく花開かせる決意です」と日本共産党への熱い支持を呼びかけました。
志位氏は、集団的自衛権行使容認、消費税増税、原発再稼働など、安倍政権の暴走の一歩一歩が国民との矛盾、世界との矛盾を広げ、墓穴を掘りつつある情勢を、自らの国会論戦も交えて解明。「『解釈で憲法9条を壊すな』という声を広げ、憲法破壊の暴挙を打ち破ろう」「消費税大増税ストップの声を突きつけよう」との訴えの随所で「そうだ」の声援と拍手がわきました。
他の野党が安倍暴走の「翼賛」体制になびくもとで、国政では自民党対日本共産党―「自共対決」という政党地図がいよいよ鮮明と力説した志位氏。日本共産党は、安倍暴走政治に正面から対決し、どんな問題でも国民の立場で対案を示し、国民と共同してたたかう党だと紹介しました。
志位氏は、「日本共産党には“三つの力の源”があります」と述べ、(1)日本の前途を照らす綱領をもっている(2)92年に及ぶ不屈の歴史をもち、どんな強大な権力にも国民の立場で筋を貫く(3)2万の党支部、30万人超の党員をもち、草の根で国民と結びつく。企業・団体献金も政党助成金も受け取らず、財政も自前でまかなう唯一の政党―だと力説。「綱領、歴史、草の根の力――“三つの力の源”に確信をもち、開拓者の精神をもって、さらなる躍進に挑戦したい」と決意を述べました。
いっせい地方選に立候補する道議予定候補と、札幌圏の市町村議予定候補17人が登壇し、宮川じゅん道議予定候補(札幌市東区)、坂本恭子札幌市議予定候補(同北区)が決意を表明。定数4の東区で8年ぶりの党議席復活をめざす宮川予定候補は「必ず当選し、道議会で道民の命と暮らしを守る役割を果たしたい」と訴えました。
ニセコ、栗山、奈井江、余市、蘭越の5町長からメッセージが寄せられました。
会場で入党した女性(65)=札幌市東区=は「志位委員長の話を聞き、市民に寄りそう党、平和を貫いてきた党ということがよくわかりました。安倍政権の悪政をやめさせるために一緒に頑張りたいです」と話していました。