2014年6月17日(火)
譲歩を重ねるだけ
笠井議員 TPP交渉撤退を
衆院外務委
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日本共産党の笠井亮議員は11日の衆院外務委員会で、環太平洋連携協定(TPP)交渉について「国民に知らされないまま日本が譲歩を重ねるだけだ」と述べ、即時撤退を主張しました。
笠井氏は、日米間の交渉で「難航している」とする農産物5品目の交渉状況の説明を要求。西村康稔内閣府副大臣は「双方が納得する形で合意ができるかという間合いを詰めている」と答えました。
笠井氏は「TPPは(関税を)原則撤廃する場だ。『間合いを狭める』とは、日本側がどう譲歩するかきゅうきゅうとなっているのが現実だ」と批判しました。
笠井氏は、TPP交渉とともに進められている「日米並行交渉」で協議中の自動車貿易で合意した内容も、TPPの秘密保持契約が適用されるのかと質問。岸田文雄外相は「並行交渉もTPP交渉の情報保全のあり方と密接に関連していく」と認めました。
笠井氏は、USTR(米国通商代表部)がTPP交渉にとどまらず多分野にわたり関税・非関税措置の撤廃を求めていると指摘。「国民に知らされないまま交渉を続ければ次々と要求を突きつけられ、広範な分野で国民生活と地域生活に打撃を与える」として、TPP交渉の即時撤退と「日米並行協議」の即刻中止を求めました。