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2014年6月22日(日)

集団的自衛権・解釈改憲

街角でシール投票106人中87人反対

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東京都内2カ所

 「平和憲法を貫かなければ」「憲法の解釈を勝手に変えて戦争する国にするのは許せない」―。安倍政権が集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈変更の閣議決定をねらう中、本紙は21日、東京都内で解釈改憲についてのシール投票を実施しました。

 シール投票に応じた106人中、解釈改憲に「反対」が87人、「賛成」13人。どちらか迷い、真ん中の線上にシールを貼った人は6人でした。10〜20代の若者が強い関心を示し「反対」に投票する姿や、高齢者が自ら近寄り「反対」の意思を表す姿が目立ちました。

 中野駅近くの街角で「自衛隊員の友人がいる」と話し、「反対」にシールを貼ったのは、中野区の女性(48)。「家族の気持ちを考えると…」と不安を口にしました。

 同区の男性(46)=自営業=は、「国民の中で賛成が多数で、憲法を変えるならまだ理解できます。だけど、閣議決定で憲法の解釈を変更し、戦場へ行けるようにしてしまうのは乱暴すぎる」と話しました。

 新宿駅西口では、「集団的自衛権の問題が試験に出たばかり」と話す神奈川県厚木市の女子中学生(14)2人が「反対」にシールを貼る場面も。反対意見が圧倒的多数のボードを見て、「国民の多くが反対なのに、なぜ、安倍さんは解釈を変えて戦争に行けるようにしようとするのか理解できない」と60代の女性は憤っていました。


ペタツと「反戦」

解釈改憲? 学校で習ったことと変わっちゃう

本紙シール投票

 「日本は憲法で戦争をしないことになっている。それを解釈で変更するなんて全然ダメでしょ」というのは中野で応じた男性(45)。「解釈で変えられるのだったら憲法の意味がなくなってしまう」と話しました。

 沖縄県出身で小学校の頃から戦争の話を聞いてきたという男性(22)=フリーター=は「解釈改憲には反対」と話します。「外交問題も(武力に頼るのではなく)話し合いで解決できるのであれば、それが一番」

中学生も

 部活帰りの女子中学生5人組も「反対」にシールをペタっと貼りました。「憲法の平和主義はどうなっちゃうの? 学校で習ったことと変わっちゃうじゃん」と憤りました。

 営業職の男性(35)は「これ(集団的自衛権の行使容認)をやったら自衛隊が自衛隊でなく、軍隊と変わらなくなる」といいます。

 「賛成」とした人の中にも集団的自衛権と個別的自衛権を混同している人も。子ども連れの若い父親は、「賛成」としながらも「慎重に議論する必要がある」と語りました。

高齢者も

 戦中戦後を生きた高齢者からは、強い反対の声が聞かれました。

 18歳の時に渋谷で終戦を迎えたという男性(87)は「戦争は絶対反対」と語気を強めます。「日本は2度も原爆を落とされ、何十万人もの人が亡くなった。戦争なんてとんでもないよ」

 埼玉県戸田市の70代の男性は「今の憲法は、戦争の反省に立って作られたもの。歴代の内閣が海外での武力行使はしないと言うことで半世紀以上をかけて守ってきた。長い間守り続けてきたものも、崩す時は一瞬。解釈改憲は反対です」。

 新宿駅西口で宣伝をしようとしていた市民団体の男性(40)は「賛成の理由なんかないでしょ。他にやることがいっぱいあるのに。完全なる戦争への参加としか思えない」と語りました。


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